アメリカのオンライン靴小売企業ザッポス・ドットコムの成功物語であり、画期的なマネジメント方法論について書かれた経営書です。同社の若きCEO(最高経営責任者)トニー・シェイによる初の著作として、全米1位を重ねるベストセラーの邦訳、その電子書籍版となります。
ザッポスの代名詞といえば、 フレンドリーで心のこもった、顧客に「ワオ!」(感動)をもたらすサービス。高い顧客満足度を誇るザッポスのサイトは顧客からの感謝と賛辞のクチコミにあふれ、そのサービスは創業10年あまりですでに伝説となりつつあります。本書では同社がいかにこうしたサービスとブランドを生み出すにいたったか、泣き笑いのストーリーの中で描かれています。
また、ザッポスのサービスを生み出す経営は、ハーバード大学やスタンフォード大学 など、ビジネス・スクールのケース・スタディとなり、ベンチャー起業家から大企業経営者まで、「ザッポスに学べ」と注目の的となっています。ザッポスの経営をトニー・シェイは「ビジネスモデルとしてのハピネス」と呼び、社員の幸せを追求すると、それが顧客の、そして取引先や関係者の幸せになるという新しい経営のあり方を示しているとされています。こうしたポジティブ心理学やソーシャル・メディアを最大限に活用したトニー・シェイの画期的な経営論に本書で触れることができます。
■ザッポス・ドットコムについて
ザッポス・ドットコムはアメリカとカナダで靴や衣料、アクセサリーなどを販売するネット企業で、靴のオンライン小売でアメリカ最大です。1999年にトニー・シェイらの出資を受けて創業され、2009年11月に12億ドルの評価額でアマゾン・ドットコムによって買収されました。同社は、カスタマー・サービスを大切にすることで知られています。2007年の米小売業協会の調査で、顧客サービスにおいて、オンライン販売トップのアマゾンを抑えて第2位に選ばれています。2009年から『フォーチュン』誌の「最も働きがいのある企業100社」にランクされています。
■トニー・シェイについて
台湾系アメリカ人で、小さい頃から何度も起業。ハーバード大学でコンピュータ・サイエンスを学び、オラクルに入社。オラクル在職時に共同創業したインターネット広告ネットワーク会社のリンクエクスチェンジを、1999年にマイクロソフトに2億6500万ドルで売却します(当時24歳)。同年、ザッポス創業に投資家として関わり、やがてCEOとしてほぼゼロから売上高約10億ドルを超える企業にまで成長させました。米ブランドウィーク誌で「マーケッター・オブ・ザ・イヤー2010」。ツイッターで、事業会社経営者では世界一のフォロワー数(170万人超)を持つことでも知られます。
このアプリは、2010年12月にダイヤモンド社より刊行された『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説——アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか』の電子書籍版です。
本書の日本語サイト http://dhbookj.typepad.jp/