本作品は、2001年に『甲冑の少女』というタイトルで紙の書籍で出版されましたが、タイトルを『サタンの贈り物』と改め、再改稿し、『AXEL BOOK』から読者の皆さまへ電子書籍としてお届けすることとなりました。
著者の健部伸明氏は、大学時代に東洋史学を専攻する傍ら、アルバイトでゲームライターとして活動しておりましたが、次第に執筆活動が忙しくなり、大学を中退した後、フリーランスとして活躍するようになりました。「幻獣大全」(新紀元社)、「知っておきたい伝説の魔族・妖族・神族」(西東社)、「I/O鏡の中の“少年”」(ジャイブ)など、モンスター学やファンタジー、神話など、ゲーム以外にも得意とする専門知識を活かして、多数の作品を生み出してきました。
本作品の主人公「河野あけみ」は、佐藤健に誘われて「ゲーム」に参加します。「ゲーム」とは、虚構世界でアドベンチャーを純粋に楽しむ会話型RPGです。あけみは、初めてプレーしたゲームの中で、「甲冑の少女」と名乗る悪霊に乗り移られてしまいます。ゲームは、悪霊の封印に成功してエンディングを迎えますが、その夜、あけみは、なんと現実世界で「甲冑の少女」に体を乗っ取られてしまいます。生きることに悩んだり、苦しんだりと、誰もが心に抱える問題を、精神障害のあけみを通じて繰り広げられる青春小説です。
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