© 2000 山形浩生 プロジェクト杉田玄白
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この電子書籍アプリケーションは「不思議の国のアリス」 英日対照版 です。
昔、誰もが親しんだ古典的名作を原文と併せてもう一度、或いはお子様とご一緒にまた愉しんでみてはいかがでしょう。教材として、無味乾燥なテキストでは無く知的興奮を約束された生きた英語を味わう機会でもあります。是非一度お試し下さい。
日本における『不思議の国のアリス』 [編集]日本において、『不思議の国のアリス』は、現在まで20人以上の訳者によりさまざまな翻訳がおこなわれている。
日本におけるAlice's Adventures in Wonderlandの初訳は、1908年2月に実業之日本社から創刊された『少女の友』の第1巻第1号から第10号までに連載され、1912年に紅葉堂書店から1冊にまとめられて出版された、「須磨子」名義による永代静雄訳の『アリス物語』である(ただし、この翻訳は原作の細部を作り変えた、改作に近い翻案であった)。初期の珍しい訳本としては、芥川龍之介と菊池寛の共訳による、『アリス物語』(1927年)がある。
『アリス』の訳題として日本で定着した『不思議の国のアリス』という題名は、1930年の長沢才助訳『不思議の國のアリス』が初出とされている。
現在入手可能な『アリス』の邦訳としては、福島正実、高杉一郎、脇明子、石川澄子、生野幸吉、北村太郎、蕗沢忠枝、多田幸蔵、中村妙子、矢川澄子、山形浩生、柳瀬尚紀、高橋康也・高橋迪他の訳書がある。日本の訳書の挿絵は、ジョン・テニエルのイラストをそのまま流用した版が多いが、福島正実訳では和田誠がシンプルな描線によって、矢川澄子訳では金子國義が幻想的なタッチによって、『アリス』の世界を、それぞれ独特な画風で描き出しているほか、高橋康也・高橋迪訳によるアーサー・ラッカム挿絵のものや、村山由佳訳によるトーベ・ヤンソン挿絵の『アリス』が存在する。2010年に刊行された角川つばさ文庫版(河合祥一郎訳)はokamaが挿絵を担当した。
1983年10月10日から1984年3月26日にかけて、日本アニメーションの制作でアニメ『ふしぎの国のアリス』全26話が放映された(放送時間は月曜19:30 - 20:00)。監督は杉山卓。声優として、アリス役をTARAKOが、アリスのペットであるうさぎのベニーを野沢雅子が演じている。
文化とコレクション [編集]現在の『不思議の国のアリス』は、何百ものコレクターズ・アイテムやウェブサイト、芸術作品を生み出す、1つの文化現象となっている。
莫大な数の個人所蔵アリスコレクションは、最近はインターネットにより数を増やしつつある。稀覯本(きこうぼん)から最近のコミッションド・アートまで、2500以上のグッズが、頻繁にeBay経由でオークションに上げられている。置時計からイアリングや枕カバーまで、想像できるあらゆる種類のアリス関連商品が入手可能である。アリスグッズの場所を突き止めるのはいつも簡単とは限らないが、しばしば「アリス・ショップ」と呼ばれる店でグッズを見つけ出すことができる。イギリスには、スランデュドゥノの“the Rabbit Hole”やオックスフォードの“Alice's Shop”といったアリス・ショップがある。より小規模なアリス・ショップは、ハルトン・チェシャや、アリス・テーマパークのあるボーンマスで見つけ出せる。アメリカでは、カリフォルニアの“the White Rabbit”がある。事実、他のどの国でも入手できないほど、多数のアリス関連商品がアメリカには存在する。その内の1つが、Sherlock Holmes and the Alice In Wonderland Murders(en)(『シャーロック・ホームズと不思議の国のアリス殺人事件』)と呼ばれる書籍である。
インターネット上には、シンプルなサイトから学術的なサイトまで、数百のアリス関連サイトが存在する。実在したアリス・リデルやルイス・キャロルの情報を提供する、伝記サイトもある。
『不思議の国のアリス』(ふしぎのくにのアリス)は、イギリスの数学者にして作家チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが、ルイス・キャロルの筆名で1865年に出版した児童文学である。この作品では、白うさぎの縦穴を通り抜けて、人間の言葉をしゃべる動物や人間のようなトランプの札が住むファンタジーの世界へ落ち込んだ、アリスという名前の少